立教女学院小学校では2003年より、犬を教育に介在させる「動物介在教育」( Animal Assisted Education )を実施し、この取り組みは今年で15年目となります。初代の学校犬にはエアデール・テリアを選定し、2回の出産を経験しました。子どもたちは新しい「いのち」の誕生と成長を見守りました。また、2011年以降、東日本大震災で被災した福島の被災犬を2頭引き取り、学校犬としても参加しています。アイメイト(盲導犬)との関りを通して、障がいを持つ方々や社会福祉事業へ関心を持つこと、協力することを学んでいます。
学校へ犬を導入するという、前例のない取り組みを実現するにあたっては、様々な懸念や課題がありましたが、一つひとつ問題点をクリアにしていくことで解決することができました。エピソードを交えながら15年間の取り組みについてご紹介したいと思います。 吉田太郎
テーマ | 「共感する心を育む動物介在教育」 | |
講 師 | 吉田太郎(立教女学院小学校 教頭/宗教主任) | |
吉田太郎氏 プロフィール |
1973年、京都生まれ。同志社大学神学部卒業、同大学院歴史神学専攻修士課程修了。神戸国際大学付属高等学校宗教講師を経て、99年より現在の立教女学院小学校に宗教主任として奉職。2003年よりエアデール・テリアのバディとともに新しい教育プログラム「動物介在教育」の実践。主な著書『ありがとう。バディ 学校犬、その一生の物語』『子どもたちの仲間学校犬「バディ」―動物介在教育の試み』『奇跡の犬、ウィル 福島から来た学校犬の物語』など。 |