自治体,獣医師会が長年協力し合った関係だからこそ実現できた「札幌市動物の愛護及び管理に関する条例」の施行に尽力された玉井聡先生と向井猛先生をお招きして,札幌市が取り組んだ経緯と今後の展望,さらに人と動物が共生する社会の実現のために,国,自治体,獣医師会,動物関連業界はどのような協力関係で取り組んでよいのかをみなさまと一緒に考えてみたいと思います。
参加費は無料です。定員は先着 100 名です。参加ご希望の方は,下記に掲載している参加専用フォームの欄にご記入しお申し込みください。
※フォームの登録をもって事前受付登録完了とさせていただきます。事務局から登録完了の連絡はございません。予めご了解ください。定員に達しましたらフォームを削除しますので,フォームがある限り事前受付は可能です。
札幌市では,「人と動物が共生する社会の実現」に向けて,本市の実情に応じた動物愛護管理行政にかかわる基本的な計画の策定が必要と判断し,国の基本方針および北海道動物愛護管理推進計画を踏まえた基本的な考え方など,今後の取り組みの方向性を示す「札幌市動物愛護管理基本構想」を2015年5月に策定しました。構想の3つの柱の1つ「札幌市動物の愛護及び管理に関する条例」が2016年10月1日に施行されました。
一般社団法人札幌市小動物獣医師会は,犬や猫などの診療を主たる業務とする開業獣医師の団体ですが,法人格を有しない任意団体の頃から狂犬病予防業務や動物愛護啓発事業を通じて札幌市動物管理センターとは長きにわたっての付き合いがあります。先の条例の中でいう「動物関係団体」の中心的役割を担い,特に第5条,第15条で述べられている「動物取扱業者および動物関係団体の責務」として「市政への協力」,「自主的な取り組み」,「災害発生時の動物の救助等に関する協力」を念頭においた事業を展開しています。これらのことを本例会でご紹介したいと思います。
そして,向井先生のプロフィールを見てわかる通り,動物行政の表裏を知り尽くした向井先生には,全国的に注目された札幌市の条例誕生秘話とそこに至るまでの行政マンの苦悩,今後の展望について語っていただきます。「本当は獣医師会のことなんて大嫌いです!」そんな爆弾発言が出るかどうかは当日のお楽しみです。
講演者を代表して
一般社団法人 札幌市小動物獣医師会 常務理事
札幌西岡動物医療センター玉井動物病院 院長
テーマ | 「人と動物が共生する社会の実現:札幌市の場合 〜自治体・獣医師会・動物関連業界三位一体の取り組み〜」 |
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演 者 | 玉井 聡先生(一般社団法人 札幌市小動物獣医師会 常務理事 札幌西岡動物医療センター玉井動物病院 院長) 向井 猛先生(獣医師) |
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玉井 聡 プロフィール |
1988年,酪農学園大学大学大学院修士課程修了。獣医師。札幌西岡動物医療センター玉井動物病院 院長。一般社団法人 札幌市小動物獣医師会 常務理事。 2017年1月5日,病院のリニューアルを機に,ペットオーナーとともに創造する新たな病院を作る。日本ペットサミット会員。 |
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向井 猛 プロフィール |
1985年3月,北海道大学獣医学部修士課程修了。獣医師。同年4月,札幌市奉職。1987年,札幌市円山動物園飼育課 臨床獣医師兼飼育員。2001年,札幌市動物管理センター指導係,2012年,札幌市局保健所 動物管理センター所長。2014年1月,犬の殺処分ゼロ達成。2016年,環境局環境都市推進部環境管理担当課長 現職。 札幌市円山動物園勤務時代に40代以上の獣医師ならば誰でも知っている超大ヒットマンガ,佐々木倫子作『動物のお医者さん』のモデルになる。 第5巻49話にM山動物園の向田獣医役で登場している。 |